やさぐれ学生の株ラボ
〜投資と複利で資産を増やす〜
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  株式投資ノススメ -基礎編-

 3.過去から学ぼう

 今回は、株を買うタイミングを計るために必要となる情報について述べたいと思います。

 株価の決定には大きく分けて2つの要素が絡んできます。1つは前項までで取り上げた、業務内容財務状態です。

 さて、もう一つについてですが、株も商品である以上は需要と供給のバランスから値段が決定します。すなわち、

 
買う人が多ければ株価は上がる
売る人が多ければ株価は下がる

 単純な話ですね。売買するのは人間ですから、買いたい売りたいといった心理的要素が大きく絡んできます。これが2つ目の要素です。

 心理的要素についてここで詳細を説明するとやっぱりとんでもない文字数となるうえ、−基礎編−にはふさわしくないので、また項を改めてご説明いたします。

 ここでは簡単なことだけを…


 大部分の人間が考える内容としては、

下げつづけていると「そろそろ反転するのでは?」
絶好調で上げていると「そろそろ頭打ちするかも?」

業務に関係ないスキャンダルでも「なんとなくヤバそう」
同業他社が好調なら「ここも業績がいいのかもしれん」

 こんな感じですかね。まぁ私などのヒネクレ者は、これと全く逆のことを考えることも多いですが。

 これらのような人々の心理は、短期的には株価に反映します。なので、

過去の株価情報を見ればある出来事に対する心理がわかります

 では、この過去の株価情報はどこで手に入れたらいいのでしょうか?

 現在ではインターネットの普及によって、以前よりも容易に情報を得ることができます。
 無料で閲覧できるところと言えば、
 …などなど。挙げだすときりがないのでこの2つだけでやめておきます。
 これらでは、横軸に時間、縦軸に当時の株価を示したチャートとして紹介されています。

 このチャートから、当時の出来事と心理状況の相関を研究し、未来に備えるのです。



 例えば最近(2004年9月)では、そうですねぇ…2004年5月連休明けの暴落などがいい例でしょうか


 当時の株式市場は、1月から異常なまでの上昇相場で、4月の時点では日経平均が12000円台をキープしており、誰もが「日本経済は順調に回復している」と考え、上昇相場が続くと信じていました。

 そのときの株価に対する材料は、「米金利上昇の予感」だったと記憶しています。
 その情報によって連休前から株価は下落を始め、連休が明けた頃には追証の投げによってさらに一段下落、もはや下落が下落を呼ぶシナリオが完成したのです。

 今になって考えてみれば、それなりに景気も回復してきており、金利を上昇させたとしても幅は知れているので、そこまで株価に影響を与えるはずのない材料だったと思います。
 実際、その後には2度の(2004年9月現在)利上げがなされたものの、株価には大した影響を与えませんでした。


 なので、この暴落時に「何が原因で暴落しているのか?」ということを考えていたら、

絶好の買いタイミングだった

 ということが分かるのです。

暴落時チャート


 このように、過去の事例とチャートを読むことによって、

出来事と株価、心理の関連性

 を学び、買い、売りのタイミングを判断してください。
 ちなみに私はテクニカルによる売買が苦手なために、チャートを見ただけでは「ここが買い(売り)だ!」という判断ができません。なので、過去を学ぶ教材として扱っています。

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